ロック&ポップスCDチャートにおいて、4ヵ月にも渡り20位圏内をキープし続けた話題作「グロス・ドロップ」のリミックス展開が、バトルスファン、さらには洋楽ファン全体において、注目を集めています。アルバムタイトルは「ドロスグロップ」。ネーミングを原盤に関連づけるユニークさもまた、同バンドならではです。もちろんそう言ったカラーはタイトルのみならず、音づくりにも大きく反映されています。加えてリミキサーとのトラックそれぞれによる相性も加わり、彩り豊かな1枚となっています。
ハドソン・モホーク、ギャング・ギャング・ダンス、そして原盤メンバーでもあるヤマンタカ・アイ、さらには革新的な試みに次々と挑戦を続ける新時代のクリエイター、フィールド、コード9、ギ・ボラットと言った作家陣がリミキシングに携わっています。トラックごとに、まるでまったく違うアーティストの作品のような、それでいてバトルスの緻密さの面は統一された、完成度の高いアルバムとなっています。洋楽ジャンルに精通した通な方でも、新鮮な気持ちで楽しめることでしょう。
また、バトルスの魅力と言えば音源も去ることながら、ライブパフォーマンスが挙げられます。空間的な照明の効果をも駆使し、独自の世界観を繰り広げる彼らのステージの迫力は特別です。フェスなどに行き慣れた方にも、衝撃的な印象を与えます。日本公演も積極的に行う同バンドとなっているだけに、その日程も気になる所でしょう。
ですが、2014年4月現在においては、まだその予定は発表されておらず、今後の動向を是非とも注目したい状況となっています。直近の来日状況としては、2011年におけるSonarSound Tokyo・フジロック・ツアーの単独3公演が挙げられます。大規模イベントでも好評を博す圧巻のステージでリミックスナンバーをプレイする日を、待ち遠しく感じる日が日本のファンには続きます。
エクスペリメンタルロックと呼ばれる、個性的な音楽を追求するバトルス。特にオリジナリティを反映すべきジャンルとも言えるので、リミックスによるさらなる幅の拡大で、可能性を広げています。例えば9曲目に収録した「Ice Cream」では、同バンドならではの危険度をも感じる音に加え、アーティスティックな「奇妙さ」が加わっています。
既存のありがちなサウンドに飽きを感じつつある本格志向の方にも、きっと新しい空気を流し込んでくれることでしょう。その他にも、全12曲13トラックは、それぞれのカラーを擁しており、バラエティ性を豊かに楽しめる形となっています。
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